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血管系病変・赤ら顔の治療

赤ら顔、赤あざ、静脈瘤の治療

1)従来はダイレーザーが治療の主体でした。

血管系病変の治療のためには多くのレーザー機械が開発されております。代表的なものとしては「パルスダイレーザー装置」などが上げられます。しかし、以前からの問題点は、装置が大きく高価であると言う点です。全ての機械がそうではないでしょうが、ダイ溶液を用いますので、その補充や故障の問題に多くの顧客が苦慮しておりました。このため、どうしてもメンテナンス費用が高くなり、その分、治療料金も高くなってしまいました。また、580nmと言う波長は、勿論、血管中の赤血球にも吸収されると同時に、その波長の短さのため、表皮にも多く吸収されてしまいます。そのため、厚いカサブタの形成から炎症後の色素沈着とすすみ、その間、化粧で隠すことも難しかったことも、患者満足度が低い一因でした。また、下肢の静脈瘤レベルの太く深い血管病変の治療は不可能でした。このため、手術で切除するしかなく、広い範囲にわたる瘢痕形成を考えると、放置するしかなかったのが現状でした。

2)CUTERA社ゼオは、その長い波長と高いピークパワーのため、ダイレーザーを遥かに上回る治療効果と、非常に高い患者満足度が特徴です。

コンタクトクーリングのため、表皮を殆ど傷めることなく治療可能です。
長い波長のため、極めて深部まで到達します。
高いピークパワーのため、下肢静脈瘤の治療も可能となりました。
ゼオは、1064nmという長い波長と、300J/cm²という非常に高いピークパワー、さらに、ハンドピースに組み込まれたコンタクトクーリングが特徴です。単に、ヘモグロビン色素に吸収される度合いをみると、580nmのダイレーザーが勿論遥かに大きいのは、議論の余地がありません。しかし、同時に、この波長は、表皮にも非常によく吸収されます。したがって、表皮から僅か1〜2mmでは、95%以上が吸収されてしまい、それ以上深部の病変を治療するのが難しくなります。では、エネルギーを上げればいいかというと、その波長の短さゆえ、表皮に多量に吸収されてしまい、表皮が焼けてしまいます。それでも、深部の病変を治療するには、エネルギーを上げるしかなく、このため、患者の皮膚は焼けただれ、数日後には、厚いカサブタで真っ黒になるしかなかったのです。ゼオの波長は、1062nmです。そのため、表皮を殆どいためることなく、深部まで達します。しかしながら、ヘモグロビン色素に対する吸収度は低いので、従来のYAGレーザーでは、血管を十分凝固閉塞させるほどのピークパワーは難しかったのです。CUTERA社は、その卓越した技術力によって、ピークパワーを300J/cm²まで高めることに成功しました。これは従来のYAGレーザーの数倍です。この結果、赤あざ、赤ら顔などの毛細血管レベルの病変は勿論のこと、従来のダイレーザーでは難しく、手術で切り取るしかなかった下肢の静脈瘤まで治療可能となりました。

血管性病変に対するパラメータの決め方

血管の深さ 浅い→深いスポット径小→大
血管の深さ 浅い→深いパルス幅短→長
血管の太さ 細い→太いエネルギー量大→小
患部の外観血管の種類スポット
サイズ
フルエンス
(単位面積当たりの
エネルギー量)
パルス幅照射反復
速度
顔面
毛細血管拡張症
3mm110-160 J/cm²10-30ms0.0Hz
下肢
毛細血管拡張症
血管径
0.5mm
3mm
5mm
130-200 J/cm²
110-170 J/cm²
10-25ms0.0Hz
クモの巣状血管
血管径
0.5 〜 1.5mm
3mm
5mm
110-160 J/cm²
110-150 J/cm²
20-40ms0.0Hz
下肢網状静脈
血管径
1 〜 3.5 mm
7mm
10mm
80-130 J/cm²
80-100 J/cm²
30-60ms0.0Hz

最も多い血管系病変は赤ら顔(毛細血管拡張症)です

血管系の治療として最も多くの症例は「毛細血管拡張症」です。近年、美容に関心の高い色白の人にとって、その目立つ症状は我慢がならない余計ものですが、治療に際しては表皮のダメージや、多くの点在している血管の全てを治療するうえでの費用の問題を気にしておりました。費用は、装置が高価であり、メンテナンスが必要であり、その都度、その装置を立ち上げて使用すると言うユーザー側の問題が大きなファクターになっております。もし、今脱毛に使用している機械が同じハンドピースで効果的な「毛細血管拡張症」の治療に用いられたら施術者はどうでしょう?非常に簡便に治療をして上げられます。しかも、日本人にみられる細くて細かい血管は一度の治療で消えてしまいます。このような評判と差別化を図るには、機械の革新がなければ不可能です。

赤あざ(血管腫)で悩む人も有効です

単純性血管腫はどうでしょう?文献にあるとおり、やはり今までの機械に遜色なく治療できます。特に多くの医師は、パルスダイレーザー装置で取りきれなかった血管腫の再照射にロングパルスレーザー装置を用います。しかも、波長が長いため表皮を傷めることが少なく、ダイレーザーを経験した患者様からは、もっと早く教えてほしかったと言われるくらいです。

これまで手術しかなかったレッグベイン(下肢静脈瘤)もレーザー治療可能に

日本におけるレッグベインの需要は欧米のそれと比較しますと、驚くほど少なくなっています。多くの日本人は自分の下肢にあるミミズが這っているような、この血管が美観を損ねているとは感じていないのでしょうか?それとも医師に相談すると外科的手術を勧められるために我慢しているのでしょうか?ロングパルスヤグレーザー装置の真価は、このように外科的手術でなければ及びつかないと思われる症例に対しても効果的であるという点です。臨床研究の結果では、最大4mmの下肢静脈瘤を治療することが可能です。

XEOによる赤ら顔の治療

実際の手順

  1. 赤ら顔の部分をよく見てみると、細かい血管が浮いてみえます。表皮に近い血管は、直接みることができますが、深部の拡張した血管は、境界不鮮明なボーッとした赤となります。
  2. ここにXeoを照射します。
  3. たった一度の照射で拡張した血管が消失しました。かさぶたは出来ません。
  4. 照射後、Cooling Deviceで皮膚を冷却します。



〜解 説〜
小血管が消失していく様子が鮮明に記録されております。レーザーを照射した後、新しく開発されたCooling Deviceで皮膚を冷却しております。皮膚が殆どダメージを受けていないことがわかると思います。少し前までは、血管病変の治療というと、ロングパルス・ダイレーザーが主体でした。このレーザーは、波長が短いので、大部分のエネルギーが皮膚の表層に吸収されておりました。その結果、皮膚は真っ黒に焼けただれ、火傷の跡や色素沈着、色素消失などが頻繁に出現しました。実際の治療をビデオで見ると、いかにロングパルス・YAG(XEO)がいかに優れているかが、実感できると思います。

フォトフェイシャルやオーロラは血管病変の治療には向きません。

フォトフェイシャルやオーロラなどのIPL治療器は、単波長であるレーザーとは異なり、多種多様の散乱光を発します。勿論、血管病変の治療に有効な530−600nmの波長や1000−1100nmの波長も含まれてはおりますが、全体の数パーセントにすぎません。
ロングパルス・ダイレーザーやロングパルス・YAGが100%血管病変に有効なエネルギーを発するのに比較すると、数パーセントしか血管病変に有効な成分が含まれていないのが理解できると思います。また、散乱光は直進性が悪く、そのためなかなか深部まで達しません。したがって、IPL治療器は、治療効果が非常に悪く赤ら顔の治療には向かないと断言していいとおもいます。
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