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フラクセル II

フラクセルのメカニズム

Micro Thermal Zones (マイクロサーマルゾーン:MTZ) 即ち、日本語に訳せば「顕微鏡的熱変性域」となりますが、これは「フラクセル」の開発元である米国リライアント社の提唱する新しい概念です。肉眼では見えないほどの、極狭い面積の皮膚に熱力学的ダメージを与えることで、その周囲に健康な組織を残すことができます。そのため、熱変性を受けた部分の皮膚の再生置換を周囲の健康な組織の助けを借りて、スムーズに進ませることができます。この治療を繰り返すことで、ダウンタイム無く、古い皮膚をまったく新しい皮膚と置換することができるのです。具体的には表皮から真皮にかけてレーザーを照射し、直径0.08mmという小さな凝固点を、1cm²に約1000〜2000個作ることで、その凝固部分の皮膚の入れ替えを促します。照射直後の皮膚は、極小サイズの剣山(生け花で使う針が密集したもの)で皮膚に孔を開けたような状態をイメージしていただくと良いでしょう。古い皮膚には、当然、シミ、雀斑(そばかす)、くすみなどの色素沈着、ニキビ跡、傷跡などの繊維成分の過剰蓄積、しわ、たるみ、目の下のクマなどの繊維成分の減少、毛穴の開き、皮膚の凹凸などの審美的障害が蓄積しています。この古い皮膚そのものを新しい皮膚と置換することで、全てをリセットして、「生まれたての肌」を再現しようという発想です。

マイクロスコープによるMTZの表面像

MTZは、肉眼では確認できませんが、マイクロスコープ(顕微鏡)でしか見えないほどの微小なドットによって、古い皮膚が凝固され、治療後は強い日焼けをした感じになります。(下図は、1cm²あたり2000個のMTZを形成するようにレーザー照射されたフラクセル施術の1日後の皮膚の状態の模式図です。)
フラクセル」のレーザーパルスを照射した皮膚は、一つ一つのレーザー照射点(スポット)の直径が0.08mmと非常に小さいので、表皮を構成する角化細胞(ケラチノサイト)が内側に回りこんで、凝固した表皮のかけら(MEND : Microscopic Epidermal Necrotic Debris)を押し上げるように新しい皮膚に入れ替わることができます。このように、「フラクセル」の最大の特徴は、変性させた組織の周囲に健康な組織を残すということです。そのため、ダウンタイムなく、徐々に新しい皮膚に置き換えることができるようになったのです。1回の治療で新しい皮膚に入れ替わるのは12〜20%程ですので、全体の入れ替えには4〜6回の治療が必要になります。

フラクセルIIのメカニズム

これまで6〜40mJだったエネルギーが4〜70mJと幅広くなり、お肌のシミ、くすみ除去などの比較的マイルドな治療から、よりアグレッシブな治療まで守備範囲を拡大しております。
特にエネルギーの深達度が治療成績の鍵となるニキビ跡、瘢痕、傷跡などの治療において著明な効果を発揮できるようになりました。
※最大エネルギー70mJにおいてもフラクセルはFDAの認可を取得しており、安心して施術を受けていただけます。

フラクセルレーザーのエネルギー量と深達度の相関を示した図

フラクセルII は表面から深さ約1.4mmまでカバーします。

△エネルギーレベルと深達度及び適応をまとめたものが上図になります。

ヒートショックゾーンとは?

フラクセルによる施術では、レーザー照射領域は熱によりタンパク変性を起こし組織が凝固します。そして、その凝固層周辺の熱ダメージを受ける領域のことを、『ヒートショックゾーン』と呼びます。
ヒートショックゾーンは、真皮層のコラーゲン産生を促進する反面、治療時の痛みや腫れ、さらにPIH(炎症後の色素沈着)等の副作用の発症にも関係していると考えられています。

従来機では、高いエネルギー(25mJ以上)で照射すると、近隣のヒートショックゾーンがつながってしまい、強い痛みと副作用(術後の赤みの発生や腫れ、色素沈着など)を伴うため、実際の治療に用いることが困難でした。
しかし、「フラクセルII」では、どのスポットサイズ(エネルギー)でもヒートショックゾーンが形成される領域の比率が一定になるようにコントロールしていますので、治療時の痛みや腫れ、副作用のリスクを低く抑えられるのです。
MTZの間隔、照射密度も、変えることが可能です。従来機では患部一回照射につき1平方センチあたり 125個 もしくは250個の2つのモードからの選択だったのですが、「フラクセルII」では「トリートメントレベル」というパラメータが採用され、1cm²あたりの治療カバー領域を決定すると、自動的にエネルギーや密度が設定されます。患者様それぞれに異なるお肌の状態や、痛みを感じられるレベルに合わせて最適なエネルギーを決定し、オーダーメード感覚で施術にあたります。

「フラクセルII」と「アファームマルチプレックス」の違い

フラクセルのもっともすぐれている部分は、特許で防御され、他のメーカーの追従を許しません。特に、適応範囲の違いと到達深度には大きな違いがあります。フラクセルと他社メーカーとの違いをアファームマルチプレックスを例にとって比較しました。詳しくは以下のリンクをご参照ください。
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