72時間持続する
エクスパレル麻酔

72時間持続するエクスパレル麻酔

エクスパレル麻酔とは、術後約72時間痛みを抑える麻酔です。通常、手術に使用する局所麻酔は術後3～4時間で切れてきます。術後、腫れのピークは 2～3 日間ですが、術後は痛みを和らげるため内服薬を服用するのが一般的です。しかし、内服薬タイプの場合数時間おきに服用しないと鎮痛効果が持続しません。内服薬で痛みに対処する場合、お仕事等の関係で、内服薬を摂取できない場合や、摂取間の意図しないタイミングで鎮痛効果が切れる恐れがあります。
一方でエクスパレル麻酔を使用した場合は1度の投与で少なくとも3日間は鎮痛効果が持続する（※）ので、痛み止めを服用することなく長時間痛みを抑えることが可能です。
そのためエクスパレル麻酔は手術前に使用した麻酔薬の効果が切れるのが怖いという方や、痛みに強い不安を感じている方におすすめできる麻酔薬です。
※効果には個人差があります。

エクスパレル麻酔の特徴

2011年、FDA(アメリカ食品医薬品局)に術後鎮痛薬および「斜角筋神経叢神経ブロック」として認可された局所麻酔薬の1つです。この麻酔薬はブピバカインという麻酔薬に、有効成分を脂質の膜で包む「リポソーム化」という処理を施したものです。
リポソーム化されたことで、注入した位置に留まって拡散しない特徴があります。その後、エクスパレル注入後は脂質のカプセルであるリポソームが体内で徐々に分解されるため、注入部位に長時間麻酔薬の成分がとどまり、投与後72時間～5日もの間痛みを緩和する効果が期待できます。

エクスパレル麻酔の使用法と適応施術

エクスパレル麻酔は、術後の痛みを軽減する目的で使われる麻酔薬であるため、術後、局所麻酔・全身麻酔が効いている間に注入します。
適応部位であれば、使用は可能ですが、主に豊胸や脂肪吸引、鼻の形成、フェイスリフト、ワキガ多汗症施術等の術後に、エクスパレル麻酔を投与し痛みを和らげる場合があります。
エクスパレル麻酔には適応できない場合もあります。くも膜下、骨髄の入っている髄腔内、関節内、血管内にこの麻酔薬を注入することはできず、硬膜外にも注射できません。そして、斜角筋神経叢神経ブロック以外の局所神経ブロックに用いることも不可能です。
また、他の麻酔との併用にも制限があり、エクスパレル麻酔をを投与してから最低96時間は他の局所麻酔薬を使用することは推奨されません。

エクスパレルの副作用

エクスパレル麻酔を投与した後、患者さんによっては消化器系の不調をはじめとした副作用が生じるケースがあります。 2020年までにエクスパレルを投与された方は650万人以上いますが、投与された患者さんのうち約10％の方に便秘、吐き気、嘔吐といった副作用がみられています。加えて脳の神経ブロックを目的としてエクスパレルを使用した患者さんのうちおよそ10％の方には、便秘や吐き気に加え発熱がみられています。

稀に、注射部位の腫れ・赤み・かゆみ・内出血が起こることがあります。
悪心・嘔吐・便秘、稀に発熱・めまい・浮腫・貧血・低血圧・そう痒感・頻脈・頭痛・眠気・筋痙攣・背部痛等の出現の可能性があります。

禁忌事項（下記該当の方は治療は受けられません）

妊娠中または妊娠している可能性のある方
18歳以下の方
エピネフリンアレルギーの方
肝臓疾患のある方

エクスパレル麻酔の料金

ミラドライ	¥50,000 (税込：¥55,000)
シリコンバッグ豊胸	¥95,000 (税込：¥104,500)
頬・あごの脂肪吸引 ※どこか1部位でも2部位でも同料金	¥45,000 (税込：¥49,500)
二の腕の脂肪吸引	¥90,000 (税込：¥99,000)
小陰唇縮小／陰核包茎／副皮 ※どこか1部位でも2部位でも同料金	¥27,000 (税込：¥29,700)
包茎治療	¥27,000 (税込：¥29,700)