IPL光治療：フォトα
（ダブル/トリプル）

フォーマαIPLと他IPLの違い

一番の特徴は他のIPLと違ってパルス幅と冷却温度を独立して変更できるため、特に薄いシミに対して切れ味の高い治療ができます。冷却温度をコントロールできることにより、熱の入りや血管収縮を抑える事で効果的な治療を行う事ができる。また、RF（高周波）を使用していないため、濃いシミに対してスポットで強い出力で照射が可能です。

フォーマαIPLの波長

共立美容外科仙台院で使用するフォーマαIPLの波長は530nmー1100nmの波長で構成された光を照射します。光治療は特定の色素に反応する光を照射し、色素を破壊する治療です。ここで、光は波長によって特定の色に反応する性質をもっています。フォーマαIPLの使用する530nmー1100nmの波長はシミなどの原因であるメラニンや酸化ヘモグロビンに反応する波長域です。皮膚に発生する多くの色素斑に対応できます。

パルス幅の調整

フォーマαIPLはパルス幅（光の照射時間）を調整することができます。光の照射時間（パルス幅）はターゲットとなる色素粒子の大きさによって反応が変わるため調整が必要です。 シミなどの色素は小さな色素粒子によって構成されています。色素粒子にあった光治療は光をあてることで、色素粒子を破壊し、色素、つまりシミなどを消していく治療機です。 ここで、色素の色への反応性は光の波長、色素粒子の大きさへの反応性はパルス幅が重要になります。パルス幅が短くなるにつれてより細かな粒子に反応していきます。 そのため、治療の初期は長いパルス幅で照射し、薄くなってきた（＝粒子が小さい）場合には短いパルス幅で治療することで色素の除去をより綺麗に行うことができます。

痛みを軽減する冷却機能とパルスモード

光治療を行うと照射部位に熱が発生するため痛みを生じます。その痛みを緩和するためにフォーマαは冷却しながら照射を行うことができます。冷却することで痛みを緩和できる他、ダウンタイムも短くすることができます。 そして、色素に与えるトータルエネルギーは同じで、照射間隔をあけるパルスモードが実装されています。パルスモードは照射間隔が開くことで休止期間ができ、痛みを緩和することができます。しかし、治療効果はマイルドになるため、治療期間は長くなります。

トリプルパルス照射の特徴

パルスモードにはよりシミに高いエネルギーを照射できる利点があります。シミと通常の肌が混在する箇所にIPLを照射すると、通常の皮膚よりシミのほうが光を吸収するので温度が高くなります。フォーマαは同時に冷却を行っていますが、通常の皮膚が常温になってもシミの箇所は温度が高いままになります。このため、パルスモードで複数回照射することで、通常の皮膚はそのままで、シミの箇所にだけ高いエネルギーが蓄積されることになります。つまり、シミ以外の皮膚へのダメージを低く保ちながら、高いエネルギーを与えたシミの治療を行えます。

シングルパルス照射の場合

光治療はシミ等の色素に特定の波長の光を当てる事で、色素を加熱し、破壊することでシミ等の色素を除去します。 この光はシミに強く反応しますが、シミの周囲にある通常組織にも多少は反応します。そのため、色素を消去するのに適した高いエネルギーを照射すると、健常な組織にもダメージを与えてしまいます。

トリプルパルス照射による選択的な熱の蓄積

シングルパルス照射で十分な効果を得ようとすると、通常の皮膚にダメージを与えてしまいます。 ここで、光治療を受けたとき、シミの方が通常の皮膚より温度が高くなりますが、照射後に通常の皮膚の温度が下がったときでもシミ・色素の箇所は温度が上がった状態です。

そこで、短い照射をインターバルを起きながら照射することで、シミに熱を蓄積させ、シミ・色素の破壊に十分な熱を与えながら、周囲の通常の皮膚へダメージを最小限にする事ができます。

大小２つのハンドピース

共立美容外科仙台院のフォトαIPLはスポットサイズの違う２つのハンドピースで照射を行います。10mm×50mmと10mm×20mmの２種類です。照射部位によりますが、大口径スポットで照射をおこなえう場合は治療時間も短縮できます。また、特に気になる箇所には小口径スポットで重点的に照射することも可能です。さらにアダプターを用いることでより狭い範囲で照射することも可能です。

メラニンメータ使用で適切な治療

肌は人によってメラニンの濃さが異なります。通常は目視とテスト照射で実際に照射する設定を決めます。フォトαでは『メラニンメーター』でお肌のメラニン量を計測し、その結果をフォトαで設定できるため、より適した設定で治療を行うことができます。

フォーマテック社

フォーマαIPLはイスラエルのFormatk（フォーマテック）社が開発した光治療器です。 Formatk（フォーマテック）社は2008年に設立されたイスラエルに本社に置く医療美容市場向け治療器の開発 ・ 製造を行うグローバルカンパニーです。
フォーマテック社の創設メンバーはフォトフェイシャル治療機器を最初に開発したルミナス社やフォトRF（オーロラ）を開発したSyneron（シネロン）社の創設者や開発者達が中心となっています。ルミナスやシネロンは世界中で使用されている多くの実績のある医療機器を開発してきました。フォーマテック社はそれら経験豊富な技術者たちによって創設されたのです。
販売している医療機器はすべてアメリカFDA、EU基準適合、CSA （カナダ規格協会）、ISO 国際規格に認可、準拠しており、科学的裏付けが証明された治療機を提供しています。

• Toledano Ilan–Founder and CEO

  

  研究開発およびシネロン社のシステム開発部門の元トップとして 30 年以上の経験を持つ 。

• Shraga Itzak PhD–VP R&D

  

  40年の経験を持つRAFAELのチーフデザイナー 。Lumenis 社と Syneron 社の創設者の一人であり 、Syneron 製品の多くを開発してきた 。

• Rosenwasser Doron–VP Operation

  

  SyneronとFormatk の創設者の一人 。システム開発に30年の経験がある 。

• Eli Amram–Di r ector of Customer Support

  

  AlmaLaser社の元国際技術サービス担当ディレクターで、豊富な経験を持つ 。

フォトαIPLは、シミの除去や美白、赤ら顔と幅広い効果を発揮するものの、その効果は比較的穏やかで、専門機の性能には及ばない部分があります。そのため、特に気になる悩みがある場合は専用の治療器をお勧めしています。

術後経過と注意点

• 術後、肌に多少の赤みと軽く腫れた感じが生じることがありますが、これは効果の現れですので特に心配する必要はございません。
• 当日の入浴には差し支えありませんが、あまり刺激の強い行為は控えてください。お化粧や洗顔は、なるべく翌日からなさるようにお勧めしております。
• また、紫外線に対して敏感になっているので、強い日焼けを避けてください。外出をなさる際は必ず日焼け止めを使用してください。