まつげの育毛剤
まつげの育毛剤『グラッシュビスタ』
グラッシュビスタに含まれているビマトプロスト(Bimatoprost) は眼圧降下作用により緑内障の治療薬(点眼薬)として使用されている成分です。グラッシュビスタにはこのビマトプロストが0.03%含有されており、まつ毛の毛周期に働きかけるため、まつ毛が「太く」「長く」「濃く」育てられると考えられております。
グラッシュビスタは日本の厚生労働省で唯一認可されているまつげの育毛剤です。(2015年12月現在)
世界23カ国で承認されたまつげの育毛剤
グラッシュビスタはアメリカFDAで承認され、2009年からまつ毛貧毛症治療に使用されています。また、2013年10月時点で世界23カ国で承認を受け、使用されています。
日本においても2014年3月に厚生労働省から製造販売の認可を受けており、まつ毛貧毛症治療薬として、日本で唯一認可を受けた医薬品です。
このように各国で厳しい審査を受け、まつ毛の「長さ」、「太さ」、「濃さ」を改善することが臨床試験で認められています。
グラッシュビスタの効果
グ特発性睫毛貧毛症を対象とした試験において、グラッシュビスタの主成分であるビマトプロストの評価を行い、2ヶ月後以降に有意な効果が得られ、4ヶ月後に最大の有意な結果が得られています。
臨床試験対象:特発性睫毛貧毛症を有する日本人成人173例(ビマトプロスト群88例、プラセボ群85例)
※プラセボ:実際には有効成分が入っていない薬剤を塗布。成分の有効性の比較に用いる。
GEA-Jスコアがベースラインから1及び2以上改善した患者の割合
※画像数値化ガイド付き総合的まつ毛評価スケール。(1[低い]、2[普通]、3[高い]、4[著しく高い]の4段階のスコア)。
ビマトプロストは上まつ毛の成長(長さ、豊かさ(太さ)、濃さ)をそれぞれ主要評価時点である4ヵ月後における状態を評価した結果、各項目共に投与群間に有意差が認められました。また、各項目共に投与群間差に経時的な増加傾向が認められました。
上まつ毛の長さのベースラインからの変化量(平均値)
ビマトプロスト群で1.62mm、プラセボ群で-0.04mmでした。
上まつ毛の豊かさ(太さ)のベースラインからの変化量(平均値)
ビマトプロスト群で0.35mm2、プラセボ群で-0.03mm2でした。
グラッシュビスタの使用法
STEP1 ご使用前に | |
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グラッシュビスタは夜、メイクを落とし、洗顔をすませて清潔にしてから使用します。コンタクトレンズは外して下さい。コンタクトレンズの再装着は、グラッシュビスタ塗布後15分以上経過後にしてください。 ※下瞼への塗布しないでください。目に入れないでください。 |
STEP2 ブラシの準備 | |
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専用のブラシを毛先に触れないように取り出してください。 ブラシを水平に持ち、ブラシの毛先部分にグラッシュビスタを1滴落とし、染み込ませます。 |
STEP3 まつ毛の生え際へブラシで塗る | |
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グラッシュビスタをブラシに滴下後すぐに、ブラシを使って、上まつげの生え際の部分を目頭から目尻の方向へ丁寧に塗ります。下まつ毛には塗らないでください。 ※塗るときは液が目に入らないように、下まぶたにつかないように気をつけてください。 ※塗布回数を増やしても効果は増えませんので、1日1回以上の塗布はしないでください。 |
STEP4 生え際以外についた液を拭き取る | |
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液がまつ毛の生え際以外についた場合は、コットンティッシュなどですぐに薬液を拭き取るか、洗い流してください。 |
STEP5 ブラシを捨てる | |
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片方のまつ毛を塗り終えたら、使用したブラシは捨てて、再使用しないでください。 片方を塗り終えたら、新しいブラシを取り出し、もう片方の上まつげにもSTEP2からの手順で同じようにグラッシュビスタを塗ります。 滅菌済みの新しいアプリケーターを使用して、反対の目にも同じように使用します。 これにより、片方の目からもう片方の目に雑菌が混入するのを抑えます。 |
グラッシュビスタの使用法Q&A
使用量及び回数は?
・左右片方のまつ毛ごとに、1日に1回1滴を専用ブラシに滴下し、上まつげの生え際に就寝前に塗布します。
・頻繁に塗布しても効果が促進されませんので、1日1回を超えて塗布しないでください。
・一度使用したブラシは廃棄し、再使用しないでください。
使用中に気をつけることは?
・塗布した薬液が、上まつ毛の生え際以外についた場合は、ティッシュなど吸水性の素材ですぐに拭き取るか洗い流してください。
・片方のまつ毛ごとに使用する専用ブラシを変えてください。
・コンタクトレンズは外して下さい。コンタクトレンズの再装着は、グラッシュビスタ塗布後15分以上経過後にしてください。
使用し忘れた場合は?
片方のまつ毛ごとに1日2滴塗布したり、1日2回塗布したりしてはいけません。
多く使用したときは?
異常を感じたら。医師に連絡してください。
諸注意・副作用
- ビマトプロストまたはグラッシュビスタのに含まれる他の成分にアレルギーをお持ちの方は、本製品をご使用にならないでください
- まぶたの皮膚の色が濃くなることがありますが時間の経過と共に元に戻ります。また、目の着色部分の褐色色素が増加し、それが持続することが考えられます。
- 効果が現れるまで最長で4ヶ月使用を続ける必要がある場合もあります。一度に大量に使用することによって効果が高まるものではありません。
- 使用を中止すると睫毛の成長は使用前の状態に戻るとされています。
- 一日に複数回の利用や一度で大量に使用することは避けてください。目の充血やかゆみが生じることがあります。
- グラッシュビスタは毎晩の洗顔・歯磨きの後など、慣習的な使用を心がけてください。
- グラッシュビスタを使用する前には必ず目の周りのメイクなど油脂分をキレイに落としてください。
- もし一晩使用を忘れてしまった場合、翌朝に塗布することはせずに、その日の晩に通常の使用量を塗布してください。
- 最大限の効果を発揮するために、グラッシュビスタを塗布する際は必ず専用アプリケーターを使用し、
コットンなどで代用しないでください。 - 衛生面の理由からアプリケーターは使い捨てです。また、左右につき各1本を使用します。
- 眼瞼色素過剰、接触皮膚炎、眼周囲の多毛化等の予防あるいは軽減のため、使用の際に液が上眼瞼辺縁部以外に付着した場合には、よくふき取るか洗い流してください。
- 下まつ毛には使用出来ません。
- 18才未満の方や高齢者の方、妊娠されている方、授乳中の方、目の病気や成分にアレルギーをお持ちの方、目の手術をは使用できない場合があります。
- 眼科の手術歴のある方 無水晶体眼あるいは眼内レンズ挿入眼の方又は硝子体手術等の内眼手術の既往のある方[嚢胞様黄斑浮腫を含む黄斑浮腫、及びそれに伴う視力低下を起こすおそれがある。]
- 他の医師を受診する場合や、薬局などで他の薬を購入する場合は、必ずグラッシュビスタを使用していることを医師または薬剤師に伝えくてください。
副作用
【重大な副作用と初期症状】
- 本剤の使用により、虹彩や眼瞼への色素過剰(メラニンの増加)があらわれることがあります。これらは使用の継続により徐々に進行し、使用中止により停止します。眼瞼色素過剰については、使用中止後徐々に消失、あるいは軽減する可能性があるが、虹彩色素過剰については使用中止後も消失しないことが報告されています。混合色虹彩の方では虹彩の色素過剰は明確に認めらますが、暗褐色の単色虹彩の方(日本人に多い)においても変化が認められております。
- 虹彩色素過剰:海外臨床試験において、安全性評価対象541例中、1例(0.2%)に虹彩色素過剰が認められた。虹彩色素過剰があらわれた場合には症状に応じて使用継続の可否を検討すること。
- 眼瞼溝深化:海外臨床試験において、安全性評価対象541例中、1例(0.2%)に眼瞼溝深化が認められた。眼瞼溝深化があらわれた場合には症状に応じて使用継続の可否を検討すること。
- 本剤使用中に角膜上皮障害(点状表層角膜炎、糸状角膜炎、角膜びらん)があらわれることがあるので、しみる、そう痒感、眼痛等の自覚症状が持続する場合には、直ちに眼科医を受診してください。
- 本剤使用により、内眼部及び外眼部の炎症や角膜上皮障害が悪化する可能性、及び眼圧が影響を受ける可能性があるため、眼疾患又は眼手術後で治療中の方が本剤を使用する際は、眼科医に相談してください。
【その他の副作用及びその対応】
- 眼瞼色素沈着
特発性睫毛貧毛症を対象とした国内臨床試験において、安全性評価対象87例中、皮膚色素過剰3例(3.4%)が認められました。がん化学療法による睫毛貧毛症を対象とした国内臨床試験において、安全性評価対象18例中、皮膚色素過剰2例(11.1%)が認められました。眼瞼色素沈着が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行ってください。
【併用注意とその理由】
併用注意(併用に注意すること)
〈薬剤名等〉・プロスタグランジン系点眼剤 ・ラタノプロスト含有点眼剤 (緑内障治療薬)
〈臨床症状・措置方法〉眼圧低下作用が減弱する可能性がある1)。
料金料金一覧はこちら
※当院の治療はすべて自由診療です。 保険適応外のため全額自己負担となります 。
商品名 | 料金 |
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まつげの育毛剤『グラッシュビスタ』70日分 | ¥14,500 (税込:¥15,950) |
グラッシュビスタの成分
有効成分 | ビマトプロスト (1mL中 0.3mg) |
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容量 | 5mL (70日分) |
その他の成分 | ベンザルコニウム塩化物、塩化ナトリウム、リン酸一水素ナトリウム、七水和物、クエン酸水和物、塩酸、水酸化ナトリウム |
ジェネリック医薬品もございます。
グラッシュビスタの主成分ビマトプロストを同じくするジェネリック商品ジェネリック医薬品も取り扱っております。ご希望の方はご相談ください。
※効果、効能、使用上の注意はラティスの項目をご参照ください。
ジェネリック医薬品とは?
ジェネリック医薬品とは後発医薬品の事で特許の切れた薬剤と同じ成分、同じ効果で製造された医薬品のことです。「新薬」として最初に発売された薬剤(先発医薬品)は開発費や安全性試験等で莫大なコストがかかります。しかし、ジェネリック医薬品ははすでに使われていて有効性も安全性も確かめられた成分ですから、承認までの手続きが少なくなります。開発や研究にかかる時間も金額も少ないので、先発医薬品より安い価格に設定となっています。