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共立美容外科 仙台院 〜スタッフの声をお届けする『キョウリツインフォメーション』〜

2011年 5月 17日 (火) 15:38


大型犬
by kan

六本木ヒルズに
ドッグケアのお店がOPENしました
トリミングしている姿を
ショウウィンドゥ越しに
見ることができます

小型犬が流行のようですが
大型犬も沢山いました

ちょっとコワくて
遠くから撮りましたw



2010年 7月 18日 (日) 19:02


プラセタ注射をした人は献血ができなくなりました(1)。
by 院長

当院では、10年以上まえから、プラセンタ注射の危険性を警告してまいりました。その理由は、そもそもプラセンタ注射での効果が実証されていないうえに、未知のウイルスやプリオンなどの感染の危険性があるからです。米国では当然政府が禁止しております。世界的にはプラセンタ注射を推奨しているところなどありません。したがって、当院に来院された患者さんには口を酸っぱくして、プラセンタ注射の危険性を説いてまいりました。少なくとも当院の施術で、過去においても、将来にわたっても、プラセンタ注射を介して如何なる感染症もないことは自信を持って断言できます。不肖な私を信用してくださり、何度も足を運んでくださった患者さまを、少なくともこの点においては、危険にさらすことがなかったことは誠にささやかな矜持であります。

どうして厚生省は、このような危険な血液製剤を野放しにしているのか誠に不思議なことでした。恐らく、つまらない役人根性が邪魔して、一旦認可したものを取り消しするのはプライドが許さないのでしょう。しかしながら、心ある大勢の医師の抗議があり、厚生省も重い腰をあげ、プラセンタ注射の警告を発するようになりました。プラセンタ注射をした方は、輸血ができなくなりました。平成18年8月23日に開催された薬事・食品衛生審議会血液事業部会安全技術調査会において、ヒト胎盤エキス(プラセンタ)注射剤を使用した方の献血を制限する措置を日本赤十字社が実施することが了承されたのです。詳しくは、厚生省のHPを参照してください。ただ、非常に残念なことに、プラセンタ注射自体を禁止にしたわけではありません。プラセンタ注射をした患者さんから、他の健康な人に感染が広まるリスクをなくそうとしたにすぎません。私は、本当に憂えております。このままほっておくと、第二、第三の薬害エイズやC型肝炎の再来を引き起こすのではないでしょうか?ただちにプラセンタ注射製剤の認可を取り消して、徹底した全国調査をすべきではないでしょうか?



2009年 4月 27日 (月) 09:15


中年期のコーヒー摂取で晩年の認知症リスク低減(2)
by 院長

前半の続き。
この論文では、紅茶と認知症の関連についても調べておりますが、紅茶との関連性は認められなかったということです。コーヒーを飲むと目が覚めるのはカフェインによるものですが、紅茶での関連性がないということは、カフェインが効いている可能性は低いのでしょうね。それでは、コーヒーのどの成分が効いているのかはわかりませんが、面白いですね。

紅茶との関連性は認められず

 一方、被験者における紅茶の摂取量は比較的少なく、紅茶の摂取と認知症またはADリスクとの関連性は認められなかった。Kivipelto准教授は「コーヒーが世界中で大量に摂取されている現状を考えると、今回の結果は認知症またはAD予防または遅延に重要な意義を有する可能性がある。われまれの知見は別の研究によって追認される必要があるが、食事指導を行うことで認知症とADリスクが修正される可能性があることが示された。また、認知症とADに対するコーヒーの保護作用の機序が解明されれば、これらの疾患の新しい治療法の開発に役立つだろう」と述べている。




中年期のコーヒー摂取で晩年の認知症リスク低減(1)
by 院長

私は、コーヒーなしでは生きていけないほど、コーヒー大好き人間です。このほどコーヒーと認知症についての面白い論文を読みましたので、紹介いたします。結論としては、コーヒーを飲むと晩年の認知症のリスクが少なくなるということです。いい論文ですね。皆さんもコーヒーを大いに飲んで、認知症を防ぎましょう。

中年期のコーヒー摂取で晩年の認知症リスク低減

{スウェーデン・ストックホルム}カロリンスカ研究所(ストックホルム)とクオピオ大学(フィンランド・クオピア)のMiia Kivipelto准教授らは、中年期における認知症またはアルツハイマー病(AD)リスクを減少させる可能性があることが明らかになったと
Journal of Alzheimer’s Disease(2009;16:85-91)に発表した。

1日3〜5杯でリスク65%減

今回の住民ベースのFinnish Cardiovascular Risk Factors, Aging and Dementia(CAIDE)研究は、カロリンスカ研究所とフィンランド国立公衆衛生研究所(KTL,フィンランド・ヘルシンキ)の協力を得てクオピオ大学で実施されたもの。
 CAIDE研究には1972、77、82、87年(中年期の調査)にノースカレリア・プロジェクトとFINMONICA研究の対象となった住民ベースのコホートの生存者が参加している。21年間の平均フォローアップ期間が経過した88年に、65〜79歳の1,409例(71%)が再調査を完了した。その結果、計61例が認知症(うち48例はAD)であることが判明した。
 筆頭研究者のKivipelto准教授は「この研究の目的は、中年期のコーヒー・紅茶の摂取と高齢期の認知症やADリスクの関連性を解明することであった。カフェインが中枢神経系に及ぼす長期的な影響はいまだに解明されておらず、ADに至る病理学的過程は、ADの臨床徴候が発現する数十年前から始まっている可能性があるからだ」と述べている。
 中年期の調査では、正当性が立証されている半定量的な食物頻度アンケートを使用して被験者のコーヒーと紅茶の摂取量を評価した。コーヒー摂取は(1)1日当たり0〜2杯(低レベル)(2)同3〜5杯(中レベル)(3)同5杯超(高レベル)-3郡に分類した。紅茶の摂取に関する質問では(1)非摂取郡(0杯/日)(2)摂取郡(1杯以上/日)-2分割りした。
 その結果、中年期にある程度のコーヒーを摂取していた者では、コーヒーの摂取量がゼロまたは非常に少なかった者と比べて、高齢期における認知症またはADリスクが低いことが明らかになった。これらの疾患リスクが最も低かった(65%減)のは、中レベルの
コーヒー摂取者(3〜5杯/日)であった。この結果は、さまざまな交絡因子の調整後も変わらなかった。



2008年 12月 7日 (日) 17:45


脱毛のための基礎知識(2)熱緩和時間(thermal relaxation time)
by 院長

さて、もう一つの重要な理論は、熱緩和時間(thermal relaxation time)
という概念です。
 Grossmanによると、毛の場合パルス幅(レーザーが出ている時間)は10〜50msecと記しています。当院の脱毛レーザーはいずれもこの条件を満たしております。他院では、この条件を満たしていない機械を使用しているところもあると思われますので、是非注意して調べられるといいと思います。                          

焼灼したいターゲット(この場合毛)をいかに選択的に熱を与えることができるのでしょうか?


Andersonらによれば、1発のパルスレーザー光の照射によって、

(1)レーザーエネルギーを与えられたターゲット(脱毛の場合、メラニン)の温度はカーブを描いて上昇する。
(2)その後、周囲の組織に放熱してターゲットの温度は冷えていくと共に、
(3)周囲の組織が暖められ、組織全体の温度が上がる。
(4)組織全体の温度がゆっくりともとの温度に戻る。

というプロセスを生じるとしています。                        
面白いことに、この工程には時間がかかるものであり、特に、レーザー光が照射された直後、ターゲットは、すぐに放熱せずに、熱を内部に溜め、放熱を始めるまで若干の時間がかかるというのです。
((1)    から(2)へ移るのに、時間差がある.)
Andersonらは、ターゲット周囲の温度分布は、その直径で決まる幅を持つガウシアン分布となるとし、その分布の中心温度が50%に下がるまでの時間を、熱緩和時間(thermal relaxation time)と定義しています。 そして、この熱緩和時間以下のパルス幅(一発の照射時間)で、レーザーを照射してやると、周囲組織が熱ダメージを受けないうちに、ターゲットに対して、不可逆性の熱変性(焼灼破壊)を起こすことが出来るとしています。 (グラフ2)

難しい表現なので、これを分かりやすく、端的な言い方をすると、「皮膚の構造物(例えば、毛根、上皮、メラニン、毛細血管等)は、熱エネルギーが加えられると、各々の熱緩和時間と呼ばれる一定時間、周りに放熱せずに内部に蓄熱する性質を持つ。 そしてこの時間以内で、十分な熱エネルギーを加えてやると、周囲組織を傷つけずに狙った構造物だけを焼灼することができる。」ということです。
実際には、照射から熱緩和時間経過後には、ターゲットは中心温度が半分になるまで放熱を行っているわけですが、ここでは上のように簡潔に考えて進めていきます。(そこまでの放熱では周囲組織はダメージを受けないとされている為)

 例えば、皮膚内のメラニンだけを選択的に破壊する場合を考えます。 メラニンの熱緩和時間は、約5 0 nsecとなっています。 そこで、5 0 nsec以下の短いパルス幅だけ、レーザーを照射し、メラニンの破壊に十分なエネルギーを与えます。
そうすると、メラニンは周囲に対して熱を放熱する隙もなく、温度上昇して、破壊されてしまうので、周囲の組織が傷つくことなく、シミやアザが消えてしまうのです。(グラフ3)
事実、茶色のアザ(メラノサイトーシス)は、各種のQスイッチレーザーと呼ばれる、パルス幅(照射時間)の短い(5〜2 5 nsec)レーザーで、茶アザ、黒アザの治療が行われ、現在、良好な臨床成績を治めているのは、ご周知の通りです。
 さて、Grossmanによれば、毛根の直径は200〜300μmで、熱緩和時間は、40〜100msecとなっています。 それでは、単に40msecのパルス幅で照射すれば、毛根だけを選択的に焼灼する事が出来るのでしょうか?

 レーザー脱毛は、メラニンをレーザーエネルギー吸収の1次的なターゲットとしていますが、レーザー光でメラニンを破壊するのではなく、メラニンからの放熱を利用して、毛根に対し熱損傷を加えることに基づいています。
従って、メラニンが壊れないくらい、ピークパワーの低いレーザー光(弱い光)で、エネルギーをゆっくり与える必要があります。

ここで、先ほどの熱緩和時間のところの説明を思い出して下さい。
今回、メラニンには、ピークパワーの低ぃレーザー光(弱い光)をあてて、前述のようにヽ照射開始から約50nsec後に、周囲組織への放熱を開始してもらい、熱凝固せずに、レーザー光を吸収しては放熱をおこなうという、光を熱に変える仲介役となってもらいます。(グラフ4)
上皮にあるメラニンは上皮にも熱を伝速します。 上皮はまず熱を蓄熱し、次第に温度が上昇してぃきます。 上皮の熱緩和時間は、3〜10 msec と計算されてぃますので、照射開始から3〜10msec後には放熱を開始して、温度の上昇速度がゆるやかになることになりますが、それまでに、たっぷりメラニンからの放熱を受けてしまっては、火傷、もしくは損傷してしまぃます。(グラフ5)
上皮にダメージを与えない条件としては、前述の上皮の熱緩和時間以内に、上皮を破壊するだけの熱エネルギーを与えてはいけないということです。
それでは、出来るだけゆっくりと低いパワー(弱い光)の熱エネルギーを与えればぃぃのかとぃうと、そうでもありません。
そもそも、この治療の目的は、毛根を焼くことなのですから、毛根の熱緩和時間である40msec以内に、毛根にはダメージを与えなければならないのです。 これを過ぎても、のんびり低いパワーで照射してぃると、毛根が周囲組織に放熱を開始し、毛根自体は暖まっていかないため、毛根の治療が出来ません。
ピークパワーを下げるのはぃぃが、毛根を焼くのに十分なエネルギー量を、40msec以内に、メラニンからの放熱によって与えてやることが必要なのです。 また、毛根は上皮より大きいので、焼灼するのに大きな熱量が必要です。 つまり、上皮には、放熱して冷えてもらわないと、毛根よりも先にダメージがきてしまいます。
従って、上皮に影響を与えずに、40msec以内に、上皮より大きな毛根を焼くということを考えると、上皮が放熱を開始する3 msec以上、かつ毛根が放熱を始めてしまう40 msec以下のパルス幅の中に、毛根を焼き、上皮を守る選択的治療が出来る理想的なパル久幅があるはずなのです。(グラフ6) 加えて、上皮にダメージを与えないように、(上皮の冷却速度を超えてエネルギーを与えないように)照射エネルギー量を、上皮のメラニンの密度によって、適正に選択する必要があると考えられます。 Grossmanは、論文の中で多少のマージンをとって、理想のパルス幅を10〜50msecと記しています。                                      
最後に、Grossmanは、論文のDiscussionの中でこのような理論を展開しており、これが臨床結果に基づくものではないことをお断りしておきます。 今後、先生方の実臨床の場で、実際の効果や新しい事実が明らかになっていき、いつの日か、脱毛レーザーが世に広まることを願って、終わりの言葉といたします。

   参考文献                 
1)Ander8on RR, Selective photothermoly8i8: precise microsugery by selective absorption of pulsed radiation: Science 1983; 220: 524-7
2)Melanie C. Grossman,Damage to hair丘)lhdes by normal mode ruby laser pulses. J Am Acad Dermato1 1996; 35:889-94
3)Anderson RR, The optics of human skin.:J lnvest Dermatol, 1981;77:13-9




脱毛のための基礎知識(1)選択的光熱治療(Selective  Photothermolysis)
by 院長

レーザー脱毛を行うにあたって非常に重要な事柄がいくつかあります。その中でも最も重要な事柄が
 (選択的光熱治療(Selective  Photothermolysis)
という理論です。レーザー脱毛が現在のように普通におこなわれるようになったのには、この理論抜きには考えられないでしょう。ところが、一部のメーカーやドクターは無知のせいなのか、あるいは思い込みのせいかわかりませんが、この理論を理解していないひとが多いで愕然とすることがあります。これからレーザー脱毛をしたいと思われる方は是非このブログを読んでください。そして、この理論に合致したレーザー脱毛機を有するクリニックを選んでください。文献を載せておきますので参考にしてください。


1983年にハーバード大学のRox Anderson ら1)が選択的光熱治療(Selective  Photothermolysis)の理論を発表し、これに基づいて、1996年にMelanie Grossnlan2)、 (Andersonのグループ)が、毛根を選択的に治療する可能性を示唆しています。

レーザー光による脱毛は、1発の照射で直径10mmのスポット(円)の中にある活動期の毛根をすべて治療できますので、電気脱毛に比べ、とても早く治療でき、また、痛みも少ないと言われています。 しかし、レーザー光はスポット内の皮膚全体に照射されますので、スポット内の毛根のみを選択的に焼灼し、上皮や周囲組織にダメージを与えないことが大変重要となってきます。
では、どうすれば、レーザーがそのような選択性をもつのでしょうか?
図1は、皮膚の断面図です。 毛根は透明で、直径200〜300μm程の円筒形であり、周囲に茶色のメラニンが多く集まっています。 また、毛そのものにも、メラニンはよく合まれています。 脱毛レーザーのレーザー光は、メラニンによく吸収され、周囲組織には、直接、影響しない波長を選んでいます。 メラニンに吸収されたレーザー光の熱エネルギーはやがて、毛根部へ放熱され、毛根を焼灼する事になります。しかし、問題が1つあります。 図1を見ておわかりのように、メラニンは上皮(表皮)にも含まれているのです。 特に東洋人は白人に比べて、肌の色が濃いので、これでは上皮も一緒に焼いてしまい、脱毛は出来ても、その部分に火傷を負うことになるかもしれません。

ここでハーバード大学のSelective Photothermolysis の理論が登場します。この論文は、2つのパートから成り立っています。                  
1つ目は、レーザー光の波長を選ぶことによって、光の吸収特性や浸透性を利用して、治療したいターゲットヘの選択性を持たせるものです。
 毛根治療の場合、上述したようにメラニンをレーザー光を吸収させる第一のターゲットとしています。 グラフ1の吸収曲線を見るとメラニンは、波長に対して右下がりの吸収特性を特ちます。 
つまり、波長が長くなると、メラニンに釧又されづらくなるわけです。 では、グラフの左側、つまり波長の短いレーザー光の方が、メラニンによく吸収されるので、良いのかというと、実はそうでもありません。 
メラニンに吸収され過ぎると、図1を見るとおわかりのように、表皮のメ ランに多く吸収されて、深部にある毛根まで光がとどかないと言う問題が生じます。
結果として、上皮は火傷となり、毛根には全く影響を与えることが出来ません。
 そうかと言って、極端に長い波長を選んでも、すべてのメラニンに吸収されにくくなり、狙っている効果が期待できません。
  例えば、多くのメーカーが脱毛レーザーに採用しているルビーレーザー光(694nm)の場合、 Grossman 2)らの報告によると、真皮まで到達する光は、わずかに15%程度とされています。 
また、Andersonらが光が皮膚にあたったときの特性を詳しく調べたところ3)、波長が短くなるにつれて、光の散乱(scattering)が大きくなり、皮膚深部へ浸透(penetration)していかないことが分かっています。 従って、脱毛に適した波長は長すぎず、短すぎずと、少し曖昧な範囲で規定されます。 
ここで皮膚のメラニンの分布状況をもう一度、振り返ってみましょう。 メラニンは上皮、 毛根と毛穴に沿って分布していますが、分布密度はどうでしょう?
 実は、表皮よりも毛根部の方が密度がはるかに高く、吸収される光エネルギー量が多くなります。 従って、表皮のメラニンの壁さえ、通り抜けてしまえば、光エネルギーは毛根に非 常に吸収されやすくなるわけです。
 ここにメラニン密度の差を利用した、毛根への選択性が存在します。  

例えば、アレキサンドライト光(755nm)は、ルビーの約半分の吸収率(グラフの紋帖は対数)ですので、ルビーより表皮を通過してくる光が多く、上述しましたように、一旦表皮を通り抜けた光は、メラニン密度の濃い毛根周囲により多く吸収されます。
また、図2のように、毛根周囲の毛乳面部には毛細血管が入っています。 アレキサンドライト光は、グラフ1のようにヘモグロビンにも吸収されますので、この毛細血管を熱でつぶし、毛根への酸素の供給を絶つ効果が考えられます。




脱毛のための基礎知識(1)選択的光熱治療(Selective  Photothermolysis)
by Ken

レーザー脱毛を行うにあたって非常に重要な事柄がいくつかあります。その中でも最も重要な事柄が
 (選択的光熱治療(Selective  Photothermolysis)
という理論です。レーザー脱毛が現在のように普通におこなわれるようになったのには、この理論抜きには考えられないでしょう。ところが、一部のメーカーやドクターは無知のせいなのか、あるいは思い込みのせいかわかりませんが、この理論を理解していないひとが多いで愕然とすることがあります。これからレーザー脱毛をしたいと思われる方は是非このブログを読んでください。そして、この理論に合致したレーザー脱毛機を有するクリニックを選んでください。文献を載せておきますので参考にしてください。


1983年にハーバード大学のRox Anderson ら1)が選択的光熱治療(Selective  Photothermolysis)の理論を発表し、これに基づいて、1996年にMelanie Grossnlan2)、 (Andersonのグループ)が、毛根を選択的に治療する可能性を示唆しています。

レーザー光による脱毛は、1発の照射で直径10mmのスポット(円)の中にある活動期の毛根をすべて治療できますので、電気脱毛に比べ、とても早く治療でき、また、痛みも少ないと言われています。 しかし、レーザー光はスポット内の皮膚全体に照射されますので、スポット内の毛根のみを選択的に焼灼し、上皮や周囲組織にダメージを与えないことが大変重要となってきます。
では、どうすれば、レーザーがそのような選択性をもつのでしょうか?
図1は、皮膚の断面図です。 毛根は透明で、直径200〜300μm程の円筒形であり、周囲に茶色のメラニンが多く集まっています。 また、毛そのものにも、メラニンはよく合まれています。 脱毛レーザーのレーザー光は、メラニンによく吸収され、周囲組織には、直接、影響しない波長を選んでいます。 メラニンに吸収されたレーザー光の熱エネルギーはやがて、毛根部へ放熱され、毛根を焼灼する事になります。しかし、問題が1つあります。 図1を見ておわかりのように、メラニンは上皮(表皮)にも含まれているのです。 特に東洋人は白人に比べて、肌の色が濃いので、これでは上皮も一緒に焼いてしまい、脱毛は出来ても、その部分に火傷を負うことになるかもしれません。

ここでハーバード大学のSelective Photothermolysis の理論が登場します。この論文は、2つのパートから成り立っています。                  
1つ目は、レーザー光の波長を選ぶことによって、光の吸収特性や浸透性を利用して、治療したいターゲットヘの選択性を持たせるものです。
 毛根治療の場合、上述したようにメラニンをレーザー光を吸収させる第一のターゲットとしています。 グラフ1の吸収曲線を見るとメラニンは、波長に対して右下がりの吸収特性を特ちます。 
つまり、波長が長くなると、メラニンに釧又されづらくなるわけです。 では、グラフの左側、つまり波長の短いレーザー光の方が、メラニンによく吸収されるので、良いのかというと、実はそうでもありません。 
メラニンに吸収され過ぎると、図1を見るとおわかりのように、表皮のメ ランに多く吸収されて、深部にある毛根まで光がとどかないと言う問題が生じます。
結果として、上皮は火傷となり、毛根には全く影響を与えることが出来ません。
 そうかと言って、極端に長い波長を選んでも、すべてのメラニンに吸収されにくくなり、狙っている効果が期待できません。
  例えば、多くのメーカーが脱毛レーザーに採用しているルビーレーザー光(694nm)の場合、 Grossman 2)らの報告によると、真皮まで到達する光は、わずかに15%程度とされています。 
また、Andersonらが光が皮膚にあたったときの特性を詳しく調べたところ3)、波長が短くなるにつれて、光の散乱(scattering)が大きくなり、皮膚深部へ浸透(penetration)していかないことが分かっています。 従って、脱毛に適した波長は長すぎず、短すぎずと、少し曖昧な範囲で規定されます。 
ここで皮膚のメラニンの分布状況をもう一度、振り返ってみましょう。 メラニンは上皮、 毛根と毛穴に沿って分布していますが、分布密度はどうでしょう?
 実は、表皮よりも毛根部の方が密度がはるかに高く、吸収される光エネルギー量が多くなります。 従って、表皮のメラニンの壁さえ、通り抜けてしまえば、光エネルギーは毛根に非 常に吸収されやすくなるわけです。
 ここにメラニン密度の差を利用した、毛根への選択性が存在します。  

例えば、アレキサンドライト光(755nm)は、ルビーの約半分の吸収率(グラフの紋帖は対数)ですので、ルビーより表皮を通過してくる光が多く、上述しましたように、一旦表皮を通り抜けた光は、メラニン密度の濃い毛根周囲により多く吸収されます。
また、図2のように、毛根周囲の毛乳面部には毛細血管が入っています。 アレキサンドライト光は、グラフ1のようにヘモグロビンにも吸収されますので、この毛細血管を熱でつぶし、毛根への酸素の供給を絶つ効果が考えられます。



2007年 1月 6日 (土) 19:05


あけましておめでとうございます。
by 院長

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

今日沖縄から帰って来ました。2日の夜東京から出発して、3泊4日でした。2日はゴルフでした。なんと沖縄では半そで半ズボンでした。朝はさすがにひんやりしましたが、午後からは汗をかいてしまいました。ゴルフ場も非常にバブリーで、これまで行ったゴルフ場のどれよりも立派なクラブハウスでした。帰りの車は冷房入りでした。あまりの気候の違いに体調が悪くなりそうです。



2006年 12月 9日 (土) 10:01


最近急に寒くなりました。
by 院長

最近、急に寒くなりました。昨日も、スタッフが一人風邪を引いてしまいました。そして、内科に行って注射してもらうんだといいます。病院のスタッフでも風邪の対処を間違って覚えております。注射したり、抗生物質をのんでも風邪のウイルスを殺すことはできません。むしろ逆効果の場合が多いことが分かっております。なぜ、風邪を引くと熱がでるのかというと、これは体の防衛本能なのです。体温が上がると、ウイルスの増殖が抑制されます。せっかく上昇した体温を薬で下げてしまうと、返ってウイルスの増殖を許してしまいます。勿論、頭を氷で冷やすことは脳症を防ぐ意味で重要ですが、熱さましで体温を下げてはいけません。また、抗生物質は全くウイルスには効果ありません。むしろ、体の常在菌をころしてしまい、いざというとき抗生物質が全く効かない菌を増やしてしまいます。

何よりまず睡眠、消化のよい食事、そして暖かくしていることぐらいです。寝れないのであれば数日間睡眠剤を飲むのもいいでしょう。仕事を忘れて、とにかく寝ることです。風邪の引き始めのころは、もし、その原因がインフルエンザなら、タミフルという抗ウイルス剤があります。初期でないと効かないので、すばやく飲むことです。寒気がしてから、翌日病院に行こうと考えると遅くなりがちです。できれば、この薬を手元に確保しておいて、危ないと思ったときにとりあえず飲むといいと思います。もっとも、一番いいのは、冬の間、部屋を暖かくし、決して寒い思いをしないのが、免疫力を保つ秘訣だと思います。



2006年 9月 9日 (土) 11:42


Xeoによる赤ら顔の治療
by 院長

XEOによる赤ら顔の治療

実際の手順
1)赤ら顔の部分をよく見てみると、細かい血管が浮いてみえます。表皮に近い血管は、直接みることができますが、深部の拡張した血管は、境界不鮮明なボーとした赤となります。
2)ここにXeoを照射します。
3)たった一度の照射で拡張した血管が消失しました。かさぶたは出来ません。
4)照射後、Cooling Deviceで皮膚を冷却します。

解説
赤ら顔の治療でカンセリングを御希望の方に、ビデオをお見せしております。このビデオでは、小血管が消失していく様子が鮮明に記録されております。レーザーを照射した後、新しく開発されたCooling Deviceで皮膚を冷却しております。皮膚が殆どダメージを受けていないことがわかると思います。少し前までは、血管病変の治療というと、ロングパルス・ダイレーザーが主体でした。このレーザーは、波長が短いので、大部分のエネルギーが皮膚の表層に吸収されておりました。その結果、皮膚は真っ黒に焼けただれ、火傷の跡や色素沈着、色素消失などが頻繁に出現しました。実際の治療をビデオで見ると、いかにロングパルス・YAG(XEO)がいかに優れているかが、実感できると思います。



2006年 8月 25日 (金) 10:25


へその形成
by 院長

時々へその形成で来院なさる患者がおります。勿論、大部分は、出べそですが、時には細長いへそにしてくれと言ってくる患者もおります。出べその原因は、へそに出来た過剰な瘢痕組織です。これが表面の皮膚を盛り上げているのです。触ってみると、固い感触がしますが、これはこの瘢痕組織のせいです。したがって、手術としては、この瘢痕組織を取り除き、きれいなくぼみを作ることが必要になります。通常、この隆起している部分をV字、あるいはU字に切開します。そして皮下を剥離していきます。癒着の強い部分では丁寧に剥離しないと、皮膚を傷つけてしまうことがあります。へそ全体に亘ってかなり広範に剥離しないと、綺麗な窪みができません。剥離後、瘢痕組織を少しずつ切除していきます。当院では、エルマン社のエンパイアという髪の毛くらいの細い電気メスを使用します。この方が出血が少なく、切れ味もシャープです。綺麗な窪みが出来ているかは、時々皮膚を元の位置に戻して確認を行います。十分な形が整ってきたと判断したならば、皮膚の縫合に移ります。丁度、袋を反対側に膨らませる形で行います。真皮縫合を確りと行ない、傷が開かないようにします。縫合が終了したら、突出した袋状の皮膚をへその窪みに合わせて反転させ、押し下げていきます。きっちり窪みに皮膚を押し当て、小球状にしたガーゼを詰め込み、固定糸で動かないようにします。固定糸で2週間ほど確りと押さえつける必要があります。この手術の注意点は、出べその部分の皮膚をそのまま切除してはいけないという点です。他院ではよくこのようなアンチョコな手術をしております。皮膚を含めて切除してしまうと、皮膚が足りなくなり、窪みのない変なへそになってしまいます。十分な窪みを作るには、多少時間がかかっても、綺麗な袋ができるように皮膚を形成する必要があります。



2005年 12月 13日 (火) 09:31


胸部X線による検診について
by 院長

皆さんは、職場において毎年胸部X線による健康診断が義務付けられているのはご存知のことと思います。しかし、この検診による被爆量は、原子力発電所で1年働いて被爆するのものを上回るものであり、決して無視できないものです。また、この検診で被爆する人は毎年何百万人におよび、たとえ一人一人の被爆量としてはたいしたものではなくても、国民全体に及ぼす影響ははかりしれないものがあります。私はずっとこの胸部X線による検査について疑問に思っておりました。最近読んだ新聞にこの問題に関する記事がありましたので、載せておきます。皆さんもこの検診に置ける功罪について考えてほしいと思います。

<胸部X線>健康診断で廃止検討、有効性に疑問 厚労省

 胸の病気の早期発見を名目に毎年1回、職場の健康診断で実施されている胸のエックス線検査について、厚生労働省は法的義務付け廃止の検討に入った。検査の有効性を示す証拠がないためだ。すでに専門家による検討会(座長・工藤翔二日本医大教授)を設置しており、結論次第で来年度にも廃止する。しかし廃止で1000億円規模の影響が出るとみられる業界は、検討会で「有効だとの証拠はないが、有効でないとの立証もない」と猛反発。日本医師会の委員も同調しており、最終調整は難航しそうだ。
 エックス線検査は労働安全衛生法の規則が定める職場健診の1項目。同法は72年の施行以来、事業者に対し年1回の実施、労働者には受診を義務付けており、罰則もある。受診対象者は現在、約5900万人に上る。
 結核予防法も年1回の検査を義務付けていたが今年4月に義務は廃止された。見つかる結核患者が受診者1万人に1人未満と少なく、発見の利益よりエックス線被ばくの害が心配されるためだ。
 同省は当初、労働安全衛生法での義務も同時に廃止する考えだった。同省の阿部重一・労働衛生課長は今年1月、業界団体の「全国労働衛生団体連合会」(事務局・東京都港区)の幹部らに「4月から廃止したい」と明言。だが連合会の反対などで4月の廃止を見送り、検討会を設置した。
 検討会では矢野栄二委員(帝京大医学部教授=公衆衛生学)が、職場健診での肺がんの発見率は低く見落としが多い▽他の病気も検査以前に症状が出るなどで健診で探す意義は薄い▽エックス線被ばくの影響で発がんする人が延べ数万回から10万回の受診に1人出ると推計される――と指摘。利益と危険のバランスを考え、義務を廃して特に必要な人だけを検査すべきだと主張している。
 一方、連合会副会長の柚木孝士委員は、検討会に出した資料で「(個々の病気の発見法としては)優れた検査法とする根拠は乏しい」と認めながら「有効性が低いとする根拠は確立されていない」と存続を訴えている。
 職場健診の費用は全国で年間3000億円から4000億円と推定される。連合会の梶川清専務理事は「廃止は健診料金の大幅値下げや受診者の急減につながりかねず、死活問題だ」と言う。
 阿部課長は「従来は、とにかく検査するのは良いことだとやってきたが、今は有効性の証拠が求められる時代だ」と話している。【高木昭午】
(毎日新聞) - 7月17日3時3分更新



2005年 11月 2日 (水) 19:47


はじめまして
by 院長

はじめまして、院長の金城です。これから少しずつ共立美容外科仙台院の様子、特徴などを患者の皆様にお知らせしていきたいと思います。まだ、ブログは初めてなので、なかなか筆が進みませんが、真面目に取り組んで生きたいと思います。

今日は、休診日でした。それで朝からゴルフに出かけました。昨日、業者との打ち合わせから、お酒となり、二日酔いの状態でした。ぎりぎりでゴルフ場に到着し、パットの練習もせずにいきなりスタートとなりました。案の定、一打目のドライバーは、大スライスとなってしまいました。OBかと思ったのですが、斜面に当たって戻ってきてくれました。今日は運がいいと思い、2打目を得意の3Uで打ったところ、右にプッシュアウトしてOBとなってしまいました。それで、もう一度同じところから打つと、また、同じような球筋がでてしまい、連続のOBとなりました。それで3打目となりましたが、これはフェアウエーをはずしたものの、なんとかセーフでした。出だしからこんな調子で、後はめろめろでした。やっぱり、二日酔いの寝不足のゴルフはぜんぜんだめです。少なくともゴルフの前日は節制しようと決心しました。でも、ゴルフはほんとに不思議です。1,2本250Yくらい飛んだドラバーがあり、感激しました。これだけで、気をとりなおしました。明日からまた練習に行こうと前向きになりました。今日のスコアは、体調が悪かったからだということにします。











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